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デサ付CLG 其の壱 【Launchers会報より】

SFFTのCLGフライオフで名人・達人の機体が飛び過ぎるため、公園開催のCLG競技のフライオフについてSFFT首謀者として悩ましい思いをしております。
安心してフライオフを楽しめるには?を考えて、デサ付CLGの情報を探していたところLaunchers会報で平尾さんの記事を発見。とり急ぎ、そのままご紹介。
オリジナルの記事はコチラから⇒電脳会報INDEX。2007年7~8月号をご覧ください。

■ 伝説のPLG・倉田号の紹介 平尾・・・・・⑩

20年ほど前は参加者も少なく細々と続けていたPLGも、現在では相当な人口をかかえるメジャーな競技に成長しました。打上げ時高速で飛ばすので微妙な調整が必要ですが、ほぼノウハウが確立した現在、バルサ機のみならず紙ヒコーキにおいても立派な種目として盛んに競技が行われます。

さて、バルサパチンコとなるとDr.石井機が有名ですが、それと負けず劣らず古いのが伝説の「倉田号」です。なぜ伝説なのかというと、町のパチンコ初心者のほとんどは、この「倉田号」のお世話になった事があるからです。私が最初に「倉田号」を貰ったのは20年ほど前ですが、それ以降まわりを見まわすと結構アチコチで倉田号に出会います。持ち主に「それ、どうしたの」と聞くとほとんどの人が「倉田さんから貰った」と答えるのです。初心者同士で「それどこに行けば貰えるの」といった会話すらあるのですから驚きです。それくらい倉田さんは「倉田号」を作っては老若男女に配っているわけで、その数や数百機を軽く超えている思います。有名なPLG「倉田号」ですが図面は今回が「本邦初」の筈です。

今回の「倉田号」はスパン267mm、機体重量9.3g、主翼面積1.3dm2、翼面荷重7.15g/dm2、重心位置96%とやたらと後ろです。機体重量はやや重めで、その分風に強いはずである。特色として主翼尾翼とも翼端が丸いのがキマリで、且つ、かならず端部をオレンジの蛍光塗料で塗ってあります。飛び方はスパイラル上昇が特徴でしたが、最近では直線上昇するタイプもある様ですが、滑空旋回は小さめで気流に強くなかなか墜落しません。ですから、風が吹くと石井式・トレーナーがやられることもシバシバです。今回手元に来た機体は大きさはほぼ石井式トレーナーと同じで、諸元もほぼ同等のようです。この機体はクールチューブを使って主翼ホップアップ式のデサを装備しているので、上昇抵抗では不利ですが狭い公園でも回収を気にせずに飛ばせすことができます。その分重量もやや重めです。胴体はカーボンを使うなど全体としては高級な材料を使った機体です。

まず、胴体はカーボンパイプが先端からシッポまで貫通していて、翼台部分は芯のバルサを0.5mmのベニヤで挟むというめんどくさいことをしていますが、ここは桧でもかまいません。重りはガーボンパイプに差し込んであって外からは見えません。ノーズのクールチューブ部分もバルサで流線型に整形し、デサ用の輪ゴムも胴体に溝が切ってあり徹底的抵抗を似減らす努力をしています。ダンチが付く部分は全てバルサで埋めています。いや・面倒なこと、ようやるわ・・・。ノーズには安全対策としてゴムが付いています。翼台は3mm角の桧、それに1mmベニヤでヒンジを付け、デサが効くと胴体の板バネで90度跳ね上がります。又、ヒンジピンの頭部分もバルサで隠してあります。そこら中の出っ張りを隠してあり、これだと木に引っ掛かっても回収が楽です。主翼は標準的なHLG翼ですが、3枚バルサ板のはぎ合わせで丁寧に先端の桧をとんがらかしています。上昇調整は大部分尾翼でやりますが、最後の微調整は翼台に隠しビスがあって、これで調整します。

Kurata-GO.jpg
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タグ:機体 競技会

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